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【2026年版】サービス業の成長加速化補助金採択事例|新事業所開設・清掃ロボット導入の実例|成長加速化補助金ナビ

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企業概要:ビルメンテナンス・株式会社クリーンプロ九州(売上12億円)

株式会社クリーンプロ九州(福岡県福岡市、従業員180名)は、オフィスビル・商業施設・病院向けのビルメンテナンス(清掃・設備管理・警備)を提供するサービス業者です。福岡・佐賀・長崎の3県で事業展開し、2025年度の売上高は約12億円。売上成長は安定していますが、清掃スタッフの採用難と高い離職率(年間30%)が慢性的な課題でした。

項目申請時点の状況
売上高約12億円(前期比+5%)
従業員数180名(清掃スタッフ140名、設備・管理40名)
年間離職率30%(採用コストが年間4,000万円)
未対応エリア熊本・大分・宮崎・鹿児島の4県は人手不足で受注断り
ロボット活用状況清掃ロボット2台保有(試験運用中)

サービス業の最低投資額と成長加速化補助金

成長加速化補助金の最低投資額は1億円(補助対象経費ベース)です。サービス業で「1億円以上の投資」は高いハードルに見えますが、新事業所の建設・取得費用(建物費)と設備導入(機械装置費)、システム整備(ソフトウェア費)を組み合わせることで、多くの場合に1億円超の補助対象経費を組成できます。

課題と投資の背景:スタッフ不足でエリア拡大ができない

クリーンプロ九州は「受注できる清掃案件は十分あるのに、スタッフが足りず断らざるを得ない」という機会損失を年間1.5億円規模で発生させていました。

  • 課題1:人手不足による機会損失 — 熊本・大分・宮崎・鹿児島の4県はスタッフを配置できず受注不可。これら4県の潜在市場規模は年間3億円と試算。
  • 課題2:高い離職率と採用コスト — 年間離職率30%で毎年50名超が離職。採用・教育コストが年間4,000万円。清掃業の人手不足は構造的で改善見込みが薄い。
  • 課題3:夜間清掃の人員確保困難 — 病院・ホテルの深夜清掃はスタッフ確保が最も困難な時間帯。受注単価が高い深夜帯の受注を取れていない。

清掃ロボットの大量導入と熊本への新事業所開設により、「人手に頼らない清掃体制」を構築することが投資の目的です。

投資内容と補助金額:総投資1.5億円・補助7,500万円の内訳

成長加速化補助金の最低ラインに近い投資規模ですが、建物費・機械装置費・ソフトウェア費を組み合わせて1.5億円の補助対象経費を組成しました。

経費区分内容金額補助対象
建物費熊本事業所の建設(木造・平屋、450m²・研修室・ロボット充電ステーション付き)4,500万円対象
機械装置費業務用自律清掃ロボット「ブレインクリーナーPro」15台4,500万円対象
機械装置費ロボット遠隔監視・管理システム用タブレット・通信設備500万円対象
ソフトウェア費清掃履歴・品質管理クラウドシステム(顧客報告書自動生成)2,500万円対象
ソフトウェア費スタッフ・ロボット配置最適化AIスケジューラー2,000万円対象
外注費ロボット清掃動線設計・施設マッピング(専門会社委託)1,000万円対象
専門家経費事業計画策定支援(中小企業診断士)500万円対象
合計(補助対象経費)1億5,000万円補助金7,500万円

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事業計画のポイントと採択の決め手

最低ライン近くの小規模申請でも採択された理由と、サービス業特有の採択のコツを解説します。

100億宣言:清掃ロボット×フランチャイズで九州全域から全国展開

売上12億円から100億円という大きなギャップを埋める成長ストーリーを、以下の通り組み立てました。

  • 2025年現在:売上12億円、福岡・佐賀・長崎3県
  • 2028年目標:売上20億円。清掃ロボット導入でスタッフ生産性1.5倍。九州7県全体をカバー。
  • 2030年目標:売上40億円。「ロボット清掃フランチャイズ」として全国展開開始(FC加盟20社)。
  • 2033年目標:売上100億円。FC100社体制。清掃ロボット保守・管理サービス(月額課金)で安定収益20億円。

採択の決め手は、清掃ロボット導入を「FC加盟店向けに貸し出す『ロボット・アズ・ア・サービス(RaaS)』ビジネスモデル」に発展させる計画を盛り込んだ点です。単なる自社省力化ではなく、新たな事業モデルの創出につながる投資として評価されました。

最低ライン近くの申請で採択された戦略:「質」で勝負

1.5億円という相対的に小規模な申請で採択された理由は、「投資規模の大きさ」ではなく「ビジネスモデルの革新性と再現性」を評価されたためです。

小規模申請で採択されるためのコツ

  • 投資の「再現性・横展開性」を強調する(「同モデルを全国100箇所で展開できる」)
  • ROI計算を丁寧に行い、自己負担分の回収期間を明確に示す
  • スタッフ採用コスト削減など「見えにくいコスト削減効果」も定量化する
  • 地方の雇用創出・地域課題解決という公益性を数値で示す

採択後の成果と今後の展望

2025年10月採択、2025年12月交付決定。熊本事業所の建設は2026年2月に着工し、2026年7月の竣工・開業を予定しています。

採択後の進捗

  • 清掃ロボット:5台先行調達・運用開始。既存顧客3社のオフィス清掃に導入済み。顧客満足度調査でロボット担当エリアの評価が手作業比+0.4点。
  • 熊本事業所:2026年2月着工。2026年7月竣工予定。熊本市内の2社から受注内定。
  • 清掃履歴AIシステム:開発中。2026年5月β版テスト予定。
  • FC問い合わせ:採択発表後4ヶ月で8件。「FC加盟の条件を教えてほしい」という声が増加中。

この事例から学べること

  • 最低投資額1億円は、建物費+機械装置費+ソフトウェア費の組み合わせで達成可能
  • ロボット投資を「自社省力化」ではなく「RaaS/FC展開の基盤」として位置付ける
  • サービス業の100億宣言はFC・フランチャイズ化が現実的な成長手段のひとつ
  • 採用コスト削減・離職率改善など「HR視点の経済効果」も補助金審査で評価される

よくある質問(FAQ)

はい、売上高10億円以上100億円以下の中小企業が対象のため、売上12億円の企業は対象です。ただし最低投資額は1億円(補助対象経費ベース)が必要です。建物費・機械装置費・ソフトウェア費を組み合わせることで1億円超の補助対象経費を組成できます。100億宣言(3〜10年以内の売上100億円達成計画)も必要です。
はい、業務用清掃ロボット・サービスロボットは機械装置費として補助対象となります。「成長加速化に直接寄与する設備」であることを事業計画書で明確にする必要があります。ロボット導入による生産性向上・省人化効果を数値で示し、それが売上拡大・新事業展開につながることを説明してください。
はい、FC展開を100億宣言の手段として示すことは効果的です。ただし「将来的にFCを作る」という曖昧な記述より、FC加盟の条件設計・収益モデル・展開エリア・加盟希望者の見込みなど具体的な計画を記載することが重要です。現在のビジネスモデルをパッケージ化してFC展開できる再現性・独自性を明確に示してください。
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