成長加速化補助金と自治体補助金の基本的な違い
都道府県・市区町村が独自に設ける「自治体補助金」は、国の補助金(成長加速化補助金)とは別の財源・別の制度として運営されています。基本的な違いを整理します。
| 比較項目 | 成長加速化補助金(国) | 自治体独自補助金(都道府県・市区町村) |
|---|---|---|
| 財源 | 国(経済産業省・中小企業庁) | 都道府県・市区町村の予算 |
| 補助上限 | 5億円 | 数十万〜数億円(自治体によって大幅に異なる) |
| 補助率 | 1/2 | 1/3〜1/2程度(自治体によって異なる) |
| 対象地域 | 全国(地域制限なし) | 当該自治体の区域内に工場・拠点がある企業のみ |
| 対象事業 | 成長加速化に寄与する設備投資全般 | 工場立地・雇用創出・産業振興など(自治体ごとに異なる) |
| 申請窓口 | Jグランツ(電子申請) | 各自治体の担当部署(経済産業部門等) |
自治体補助金の内容は自治体によって千差万別です。大型の工場立地補助金を設けている県もあれば、小規模な補助のみの市町村もあります。
成長加速化補助金と自治体補助金の併用可否
成長加速化補助金と自治体補助金の原則的な考え方は次の通りです。
原則: 国の補助金と自治体補助金は財源が別なので、同一設備への重複受給も一定の条件下で認められる場合がある
ただし、補助対象経費の合計が取得価格を超えてはいけません(過剰補助の禁止)。また、各補助金の公募要領で「他の補助金との重複受給を禁止する規定」が設けられている場合は、その規定が優先されます。
確認が必須の事項
- 成長加速化補助金の公募要領に「他の補助金との重複禁止条項」がないか確認する
- 自治体補助金の要綱に「国の補助金との重複禁止条項」がないか確認する
- 補助対象経費と補助額の合計が取得費用を超えないように計算する
- 認定支援機関と自治体の担当部署の両方に事前相談する
自治体補助金の代表的な種類と成長加速化補助金との関係
自治体補助金にはいくつかの典型的なパターンがあります。
| 自治体補助金の種類 | 概要 | 成長加速化補助金との関係 |
|---|---|---|
| 工場立地補助金 | 都道府県・市町村への工場進出・拡張を支援。数千万〜数億円規模のものも | 土地取得・建物建設への補助で成長加速化補助金と対象が重なる場合あり。要重複確認 |
| 雇用創出補助金 | 地域の雇用増加に貢献する企業への補助 | 成長加速化補助金の投資に伴う雇用創出要件とセットで活用できる場合あり |
| DX・IT投資補助金 | 中小企業のデジタル化を支援する自治体独自の補助 | 国のIT導入補助金との重複は要確認。成長加速化補助金のソフトウェア費とも整理が必要 |
| グリーン・環境投資補助金 | 省エネ・再エネ設備の導入を支援 | 成長加速化補助金の設備投資の一部として計上する場合は要調整 |