採択後〜補助金受取までの全体フロー
採択通知を受け取った後も、補助金が実際に入金されるまでにはいくつかの重要な手続きがあります。特に「交付決定前の発注・契約は補助対象外」というルールを厳守することが最重要ポイントです。
| 段階 | 手続き | 所要期間(目安) |
|---|---|---|
| 1 | 採択通知の受領 | ― |
| 2 | 交付申請書の提出 | 採択通知後1〜2週間以内 |
| 3 | 交付決定通知の受領 | 申請から2〜6週間 |
| 4 | 補助事業の実施(発注・導入) | 最大24ヶ月 |
| 5 | 実績報告書の提出 | 事業完了後速やかに(期限あり) |
| 6 | 確定検査(書類審査・現地確認) | 提出後1〜3ヶ月 |
| 7 | 補助金額の確定・交付請求 | 検査完了後 |
| 8 | 補助金の入金 | 請求後1〜2ヶ月 |
最重要ルール:交付決定が下りる前に補助対象経費を発注・契約した場合、その経費はすべて補助対象外となります。採択通知を受けても、交付決定通知が届くまでは発注・契約を行わないでください。
交付申請の手続き方法
採択通知を受け取ったら、まず交付申請書を事務局(中小企業基盤整備機構)へ提出します。この時点での計画変更(設備の変更・金額修正等)は交付申請書に反映できます。
交付申請に必要な書類
- 交付申請書(指定書式・jGrantsから提出)
- 補助事業実施計画書(採択後版・変更があれば修正版)
- 経費明細書・収支予算書
- 見積書(最終版・2社以上、50万円以上は原則2社)
- 工事請負契約書案(建物費がある場合)
- 機械・設備のカタログ・仕様書
交付申請時の注意点
計画変更は交付申請段階で行う:採択時の計画と実際の発注内容が変わる場合(設備の型番変更・金額変更・スケジュール変更等)は、交付申請段階で修正します。交付決定後の大幅な変更は「変更承認申請」が必要になります。
補助事業期間中の経費管理:絶対に守るべきルール
交付決定後、補助事業の実施が始まります。補助金の適正使用のため、経費管理は最初から厳格に行ってください。事業完了後に証拠書類が揃わないと補助対象外になります。
経費の証拠書類の保管
| 経費種別 | 必要な証拠書類 | 保管期間 |
|---|---|---|
| 機械装置費 | 発注書・納品書・請求書・領収書(または振込明細)・写真(納品時) | 補助事業終了後5年間 |
| 建物費 | 工事請負契約書・工事完了届・領収書・工事前後の写真 | 同上 |
| ソフトウェア費 | ライセンス契約書・納品確認書・請求書・領収書 | 同上 |
| 外注費 | 業務委託契約書・成果物・請求書・領収書 | 同上 |
| 専門家経費 | 契約書・業務報告書・請求書・領収書 | 同上 |
経費管理の重要ルール
- 補助対象経費専用の口座・帳簿を設ける:通常の業務経費と混在させない
- 現金払いは原則避ける:振込・クレジットカードで支払いの証跡を残す
- 領収書は宛名を法人名で取得:担当者個人名の領収書は不可
- 按分が必要な経費は計算根拠を記録:補助事業と通常業務の両方に使う設備は按分計算
- 写真撮影は納品時・工事前後で必ず行う:現場確認時の根拠として必要