制度・仕組み
中小企業成長加速化補助金2026【最新制度・申請要件・スケジュール総まとめ】|成長加速化補助金ナビ
公開: 2026年6月25日
更新: 2026年6月26日
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中小企業成長加速化補助金2026【結論ファースト・制度概要】
この記事でわかること(2026年6月最新版)
制度名:中小企業成長加速化補助金 (令和6年度補正予算・中小企業庁所管・中小機構が事務局)
補助率1/2・補助上限5億円・最低投資額1億円(税抜、外注費・専門家経費除く)
対象:売上高10億円以上100億円未満の中小企業者 (2次公募受付中・2026年2〜3月)
前提条件:「100億宣言」の事前登録が必須 (申請前に公式ポータルで宣言・公表を完了すること)
審査方式:1次(書類)+2次(プレゼン)の2段階 。1次公募採択率16.3%(1,270件申請→207件採択)
賃上げ要件あり :補助事業実施期間中3年間、給与支給総額の年平均上昇率≧都道府県最低賃金年平均上昇率
全3回の公募で約600社採択予定。残り2回分(約390社枠)で3次公募は2026年内予定
「中小企業成長加速化補助金 2026」を検索したあなたに正直な全体像をお届けします。補助上限5億円・補助率1/2 という、ものづくり補助金の40倍規模の大型補助金です。対象は売上高10億〜100億円規模の中小企業に絞られており、「売上高100億円を目指す」という成長宣言(100億宣言)が申請の前提条件となります。本記事では2026年最新の制度要件・申請スケジュール・審査ポイント・チェックリストを一枚で総まとめします。
本記事の情報は2026年6月時点に既存公募要領・公式発表をもとに整理した参考情報です。補助率・対象要件・スケジュールは公募回ごとに変更される場合があります。申請前に必ず公式ポータルの最新公募要領をご確認ください。 出典:中小企業庁「中小企業成長加速化補助金」公式ポータル https://seichoukasouka.smrj.go.jp/ (中小機構運営)
中小企業成長加速化補助金とは?制度の背景と目的
中小企業成長加速化補助金 は、日本の中小企業が「規模の壁」を突破し、中堅・大企業へと成長する投資を国が後押しする制度です。経済産業省が主導し、中小企業基盤整備機構(中小機構)が事務局を運営します。
制度創設の背景には、日本の産業構造における課題があります。売上高10億〜100億円規模の企業は、大企業ほどの資金調達力がなく、政策金融機関の支援も十分に届きにくい層でした。この層を「100億円企業」へ育成することで日本経済を底上げするという政策判断から、令和6年度補正予算で新設されました。
比較項目
成長加速化補助金
ものづくり補助金
IT導入補助金
事業再構築補助金
補助上限額
5億円
1,250万円
450万円
7,000万円(通常)
補助率
1/2
1/2〜2/3
1/2〜3/4
1/2〜3/4
最低投資額
1億円(税抜)
なし
なし
なし
対象企業規模
売上10億〜100億円
中小企業全般
中小企業全般
中小企業全般
審査方式
書類+プレゼン(2段階)
書類のみ
書類のみ
書類のみ
100億宣言
必須
不要
不要
不要
※比較表の補助上限・補助率は各制度の代表的な枠・類型をもとにした参考値(2026年6月時点)。各制度は公募回ごとに変更されることがあります。最新情報は各制度の公式ポータルでご確認ください。
「100億宣言」とは何か:申請前に必ず完了すべき前提条件
100億宣言 は、中小機構が運営するポータルサイトで「売上高100億円を目指す」という成長目標を公式に宣言・公表する制度です。宣言内容はインターネット上で一般公開されるため、単なる書類添付ではなく、社会への成長コミットメントとして機能します。
重要:100億宣言なしでは申請不可
100億宣言は申請書の提出前に完了していることが必要です。採択後に宣言することは認められません。宣言登録には審査はありませんが、公表されるため事前に社内合意と経営者のコミットメントを確認してから登録してください。
100億宣言の登録先:中小企業成長加速化補助金公式ポータル https://seichoukasouka.smrj.go.jp/
対象企業・申請要件:自社は申請できるか確認する
成長加速化補助金には明確な対象企業要件があります。以下のすべてを満たす必要があります。
申請資格 確認ポイント(3要件すべて必須)
直近の事業年度の売上高が10億円以上100億円未満 であること
中小企業基本法に定める「中小企業者」 に該当すること(資本金・従業員数要件)
「100億宣言」を申請前に完了 していること
業種
資本金要件
従業員数要件
製造業・建設業・運輸業
3億円以下
300人以下
卸売業
1億円以下
100人以下
サービス業
5,000万円以下
100人以下
小売業
5,000万円以下
50人以下
みなし大企業は対象外
大企業が発行済株式の1/2以上を保有する場合など、中小企業基本法上の「みなし大企業」に該当する企業は、形式上の資本金・従業員数が要件内であっても申請できません。子会社・関連会社の場合は親会社との関係を事前に確認してください。
最低投資額1億円(税抜)の考え方
成長加速化補助金の最低投資要件は「対象経費の合計が1億円(税抜)以上」 です。ただし、この1億円の計算には外注費と専門家経費は含みません 。
具体的には、建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計で1億円以上を満たす必要があります。外注費・専門家経費のみで1億円に達していても要件を満たさないため、注意が必要です。
経費区分
最低1億円計算への算入
具体例
建物費
算入可
工場・倉庫・事業所の新設・増築・改築(土地代除く)
機械装置費
算入可
製造ライン・物流設備・加工機械の購入・設置
ソフトウェア費
算入可
ERP・生産管理・業務自動化システム
外注費
算入不可
システム開発外注・建設工事外注の一部
専門家経費
算入不可
採択後のコンサルティング費・専門家報酬
補助額・補助率の内訳と試算:5億円を受けるには何が必要か
補助金の規模を正確に把握することが、事業計画の採算性検討に直結します。
補助スキームの基本
補助率:1/2 補助上限額:5億円 最低対象投資額:1億円(税抜、外注費・専門家経費除く)
投資額(税抜・外注費等除く)
補助金額(1/2)
自己負担額
備考
1億円(最低ライン)
5,000万円
5,000万円
最低投資額ギリギリの場合
3億円
1億5,000万円
1億5,000万円
中規模の設備投資
5億円
2億5,000万円
2億5,000万円
大型設備投資
8億円
4億円
4億円
大規模ライン増強等
10億円以上(上限到達)
5億円(上限)
5億円以上
補助は5億円で頭打ち
補助率1/2のため、最大補助額5億円を受けるには10億円以上の投資が必要 です。補助金は後払い(事業完了後に実績報告して受領)のため、投資総額を先に自己資金・融資で手当てする必要があります。金融機関との連携は単なる加点にとどまらず、資金計画の実現においても重要な役割を果たします。
対象経費5費目の詳細と活用事例
補助対象となる経費は以下の5費目に限定されています。事業計画書の策定にあたっては、各費目に何をどう割り当てるかを精緻に検討することが採択率向上につながります。
費目
内容
活用事例
注意点
建物費
工場・倉庫・事業所の新設・増築・改築費用
新工場建設、物流倉庫増設、オフィス改築
土地取得費は対象外
機械装置費
製造ライン・物流設備・加工機械の購入・設置
自動化ロボット導入、CNC加工機更新、AGV(自動搬送車)導入
中古品は原則対象外(要確認)
ソフトウェア費
業務システム・ERPの購入・構築費用
ERP刷新、生産管理システム、DXプラットフォーム構築
サブスクリプション型は条件による(公募要領を確認)
外注費
システム開発・設計・建設工事の一部外注
カスタムシステム開発外注、建設工事の専門工事外注
最低1億円の計算には含まれない
専門家経費
採択後の経営・技術指導に係るコンサル費
DXコンサルティング、業務改善専門家報酬
最低1億円の計算には含まれない
申請スケジュール・公募スケジュール(2026年版)
成長加速化補助金は全3回の公募を予定しています。1次公募採択実績をふまえ、2次・3次公募の動向を整理します。
公募回
公募期間(予定・参考)
採択発表(参考)
採択件数(見込み)
状況
1次公募
2025年12月〜2026年1月
2026年3月頃
207件(確定)
採択発表済
2次公募
2026年2月〜3月
2026年6月〜7月頃(予定)
約200件(見込み)
受付終了・審査中
3次公募
2026年内(未発表)
未定
約190件(見込み)
公募前・待機
上記スケジュールは公開情報をもとにした参考値です。正確な公募期間は公式ポータル(https://seichoukasouka.smrj.go.jp/ )の公募要領で確認してください。
1次公募の採択率は16.3% (1,270件申請→207件採択)と、ものづくり補助金(概ね40〜50%)と比較してかなり低い水準でした。2段階審査(書類+プレゼン)であること、対象企業が限定されること、および1件あたりの補助額が大きいことから、競争は引き続き激しいと見込まれます。
申請から採択・交付決定・事業完了までの全プロセス
成長加速化補助金は採択後の手続きも多く、入金まで1〜2年程度かかります。以下にフロー全体を示します。
100億宣言の完了 (申請前・公式ポータルで登録・公表)
申請書類の準備・提出 (公募期間内・GビズIDプライム必須)
1次審査(書類審査) (採択率16.3%・通過者のみ2次へ)
2次審査(プレゼンテーション) (審査員の前で事業計画をプレゼン・質疑応答)
採択発表・交付申請 (採択後に交付申請書を別途提出)
交付決定 (交付決定通知を受けて事業開始が可能となる。交付決定前の発注・契約は原則対象外)
補助事業の実施 (設備投資・工事等の実施。期間は交付決定〜2年程度が目安)
実績報告・精算 (事業完了後に実績報告書を提出・確認後に補助金受領)
交付決定前の発注は対象外
交付決定通知を受ける前に発注・契約した経費は、原則として補助対象外となります。採択発表が出てから設備発注を急ぐ事業者が多いですが、必ず「交付申請→交付決定通知」を待ってから発注してください。
審査ポイント・加点項目:採択率を上げる事業計画書の書き方
1次公募の採択率16.3%という結果から、審査ポイントを正確に把握した計画書作成が重要です。公募要領で公開されている審査基準と、2次審査(プレゼン)のポイントを整理します。
審査で重視される5項目
成長ポテンシャル :売上高100億円到達の蓋然性・市場規模・競合優位性
投資の必要性 :なぜ今・この規模の投資が必要か(現状の制約と解決策の明確化)
事業計画の実現可能性 :技術・人材・資金・販路の実現性
賃上げ計画 :3年間の給与支給総額の年平均上昇率≧最低賃金上昇率を具体的に示す
社会的波及効果 :雇用創出・地域経済・産業への貢献
加点項目一覧:1点でも多く積み上げる
成長加速化補助金では、審査における加点項目が公募要領に示されています(公募回によって変更される場合があります)。
加点カテゴリ
加点項目の例
対応の難易度
金融機関連携
銀行・信用金庫等による事業計画の妥当性確認書(支援確約書)の取得
中(関係性があれば対応可)
知的財産
特許出願・取得済みの知財が事業計画に直結すること
高(事前準備が必要)
海外展開
輸出比率向上・海外市場への進出計画が事業計画に含まれること
中〜高
デジタル活用
DX推進計画・デジタル技術の活用が投資に含まれること
低〜中(IT投資を含む場合は自然に対応)
カーボンニュートラル
CO2削減・省エネ・再生可能エネルギー導入が計画に含まれること
中
地域雇用
地方での新規雇用創出・賃上げ実績
低〜中(実績があれば記載するだけ)
加点項目は公募回ごとに変更される場合があります。最新の加点項目は公募要領で必ず確認してください。
2次審査(プレゼン)対策:1次を通過したら何を準備するか
2次審査は審査員(有識者パネル)の前での対面プレゼンテーションと質疑応答です。1次公募では書類通過者のうち相当数が2次で落ちたとみられています。
2次審査で問われる3つのポイント
経営者の本気度と理解度 :社長自身が事業計画の数字・根拠・課題を答えられるか
100億円への道筋の具体性 :「なんとなく成長」でなく、市場・顧客・販路が特定されているか
投資との因果関係 :この補助金投資がなければ成長できない、という論理的必然性があるか
プレゼン時間・スライド枚数制限は公募回ごとに指定されます。1次審査の採択通知後に案内される詳細に従って準備してください。
賃上げ要件の詳細:3年間の義務と達成できない場合の返還
成長加速化補助金には賃上げ要件 が採択条件として課されます。計画段階から人件費・給与計画に組み込む必要があります。
賃上げ要件の骨格
補助事業実施期間中の3事業年度 において、給与支給総額の年平均上昇率≧事業所が所在する都道府県の最低賃金の年平均上昇率 を達成すること
賃上げ要件を達成できなかった場合、補助金の一部または全部の返還を求められる可能性があります。採択後に業績が悪化した場合でも要件は適用されるため、保守的な計画を立てることが重要です。
確認事項
内容
計算対象
給与支給総額(役員報酬を除く場合あり。公募要領で確認)の年平均上昇率
比較対象
事業所が所在する都道府県の最低賃金の年平均上昇率
計測期間
補助事業実施期間中の連続する3事業年度
未達時の対応
補助金の一部または全部の返還(詳細は交付規程で確認)
申請前セルフチェックリスト:準備状況を今すぐ確認
申請を検討する前に、以下の項目を確認してください。すべてチェックできない場合は、準備が必要な項目を特定してから動き始めることをお勧めします。
申請前セルフチェックリスト
□ 直近事業年度の売上高が10億円以上100億円未満である
□ 中小企業基本法上の「中小企業者」に該当する(みなし大企業でない)
□ GビズIDプライムを取得済み(未取得の場合は取得に数週間かかる)
□ 「100億宣言」を公式ポータルで完了済みである
□ 建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計で1億円(税抜)以上の投資計画がある
□ 補助金受領前に投資総額を自己資金・融資で手当てできる資金計画がある
□ 3年間の賃上げ計画(給与支給総額年平均上昇率≧最低賃金上昇率)を策定できる
□ 2次審査(プレゼン)に対応できる経営者・担当者体制がある
□ 100億円到達への具体的な市場・顧客・販路の根拠を示せる
□ 支援金融機関からの支援確約書(加点)の取得を検討している
よくある質問(FAQ)
Q. 売上高が9億円台でも申請できますか?
A. 直近の確定した事業年度の売上高が10億円未満の場合は申請できません 。ただし、複数の事業年度のうちいずれかの年度で10億円以上を達成している場合は「直近事業年度」の定義を公募要領で確認してください。9億円台であれば次期決算後の申請を検討するか、別の補助金(ものづくり補助金等)の活用を検討することをお勧めします。
Q. 複数の事業所で申請できますか?
A. 原則として1法人1申請です。グループ会社がある場合は、法人ごとに申請要件(売上高・中小企業者要件)を満たすかどうかを個別に確認する必要があります。
Q. 1次公募で不採択でした。2次公募に再申請できますか?
A. 1次公募で不採択となった場合でも、2次・3次公募に再申請することは可能です(公募要領で制限がないことを確認してください)。1次審査のフィードバックを活かして事業計画書を改善することが重要です。
Q. 補助金は前払いで受け取れますか?
A. 成長加速化補助金は後払い(精算払い) が原則です。事業完了後に実績報告書を提出し、確認・承認を経て補助金が振り込まれます。投資総額を先に全額自己調達・融資で手当てする資金計画が必要です。概算払いについては公募要領・交付規程で確認してください。
Q. 採択後にキャンセルしたらどうなりますか?
A. 交付決定後に事業を取りやめる場合は、速やかに事務局(中小機構)に報告し、廃止申請の手続きが必要です。すでに補助金を受領している場合は返還が求められます。採択辞退は次回公募の審査に影響する可能性もあるため、申請前に実施可否を十分検討してください。
まとめ:中小企業成長加速化補助金2026の活用判断チェック
中小企業成長加速化補助金2026の主要ポイントを最後に整理します。
活用すべき企業・見送るべき企業
活用を検討すべき企業
売上高10億〜100億円で、次の成長フェーズに1億円以上の設備投資を計画している
「100億宣言」に経営者がコミットできる
2段階審査(書類+プレゼン)に対応できる体制がある
投資総額を融資等で先行手当てできる財務体力がある
今回は見送りを検討すべき企業
売上高10億円未満(他の補助金を検討)
投資計画が1億円に満たない(ものづくり補助金等が適切)
資金繰り上、補助金後払いに対応できない
100億宣言の経営コミットメントが社内で合意できない
3次公募は2026年内予定ですが、正式な公募開始日は未発表です。今から事業計画・100億宣言・GビズIDプライムの準備を進めておくことで、公募開始後すぐに動ける体制を整えられます。
最新の公募情報・公募要領は必ず公式ポータルでご確認ください。
中小企業成長加速化補助金 公式ポータル(中小機構) →